相場上昇時にこそ考えたいこと |
11月に入り、米国大統領選の結果や新型コロナのワクチン開発のニュースなどで、株価が大きく上昇する場面が見られました。このような相場上昇時にどのようにすれば良いのでしょうか?
ちなみに少額ですが、私が投資(投資信託)しているアプリの1つである画像です。↓
2020年11月10日のポートフォリオです。
+11.38%の上昇は驚異的ですね!!
2020年11月15日の時点ではさらに上昇しています。
内訳は
米国株(VTI) +19.41%
日欧株(VEA) +0.53%
新興国株(VWO) +6.11%
米国債券(AGG) +2.44%
金(GLD) +39.53%
不動産(IYR) +1.04%
投資した資産の値上がりを見ると「一度売って利益を確保しよう」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、相場の予測に基づき売買して利益を得るのは簡単ではなく、逆に利益を取り逃がすこともあります。
値下がりを恐れて資産を売った後に、逆に大きく値上がりしたのを見て「しまった」と思った経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。将来の値動きを正確に言い当てることは、プロでも難しいと言われています。
「利益確定」は短期売買の手法であり、「長期・積立・分散」の資産運用では必要ありません。じっくり腰を据えて、世界経済が長期的に生み出すリターンを狙いましょう。
毎月、無理しないように定額を入金したほうが良いですね!
「いつ出金すればいいか」という問いの背景には、相場を見てうまく売買したほうが、資産を持ち続けるよりも高いリターンが得られるのではないか、という考えがあるのかもしれません。
- 「相場を見て売買」は難しい
確かに、投資に関するアドバイスの中には、「相場の動きを見て、利益が出ているうちに売却しましょう」といったものもあります。
では本当に、相場を見て売買するほうが、より高いリターンを得られるのでしょうか?
より高いリターンを狙うには、「安く買って高く売る」必要があります。つまり、値上がりしそうな資産を予想して買い、売るタイミングを探ります。予想をつねに当て続けなければなりません。
このような売買で成功し続けるのはプロでも難しいと言われています。相場の動きはランダムで、先読みをするのは非常に困難だからです。
割安だと思って買い、価格が上がってから売るつもりが、予想に反して価格が下がってしまって売れなくなったというのは、投資の世界ではよくある話です。仮に売って利益が出たとしても、その後価格が上がり続ければ「売らずに持ち続ければよかった」と後悔するかもしれません。
- 「長期」でリターンを狙うのが長期投資
「相場の動きを見たほうがいい」というアドバイスは、短期売買を前提としています。
世界中の資産に分散投資をする場合、相場の動きに影響を受けて、運用資産のリターンは短期的にはプラスになったりマイナスになったりします。しかし、世界経済が中長期的に成長を続ければ、10年、20年といった長期では資産を増やすことができるでしょう。プラスのリターンもマイナスのリターンも受け入れながら、文字通り「長期」でリターンの最大化を図るのが長期投資なのです。
もし運用資金を途中で引き上げてリターンを得たとしても、売却益には、税金がかかります。再び運用する場合には、支払った税金分だけ運用できる資産が減ることになり、リターンがリターンを生む「複利効果」を十分に生かすことができません。
- 使う時期までは出金を考えなくていい
このように、「長期・積立・分散」の資産運用では、資金を使う時期がくるまでは、出金を考えなくていいでしょう。現役時代は、将来に備えて収入の一部を蓄え、退職後に蓄えた資産を少しずつ取り崩しながら運用を続けていきましょう。
資産を蓄える時期でも、大きな買い物や子供の教育資金など、出金する必要に迫られることがあるかもしれません。何か大きなイベントがあったときは使う分だけを出金し、再び淡々と資産を蓄えていくことをおすすめします。
- 長期運用で、資産を売らずに持ち続ける
- 投資初心者は特に、「長期・積立・分散」の資産運用を行う
- 世界経済が中長期的に成長を続ければ、10年、20年といった長期では資産を増やすことができる
- リターンがリターンを生む「複利効果」を十分に生かす
- 大きなイベントのみ出金し、再び淡々と資産を蓄える。
退職後に蓄えた資産を少しずつ取り崩しながら運用を続る
この本では、長期・積立・分散という王道の資産運用がこれからの日本の働く世代にとって大切だということが、様々なデータも使って説得力のある形で示されています。
では、また!