雑記

【芥川賞ノミネート】クリープハイプのボーカル尾崎世界観『母影』に注目!!

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目次

ミュージシャンがノミネート!!

第164回芥川賞候補作が発表されました。
話題になっているのは、ミュージシャンがその中に入っているということです!!


芥川賞ノミネートのロックバンド「クリープハイプ」の尾崎世界観さん著『母影』(新潮12月号)

<芥川賞候補>
宇佐見りん 『推し、燃ゆ』(文芸秋号) 初
尾崎世界観 『母影』(新潮12月号) 初
木崎みつ子 『コンジュジ』(すばる11月号) 初
砂川文次 『小隊』(文学界9月号) 2
乗代雄介 『旅する練習』(群像12月号) 2

芥川賞・直木賞とは

芥川賞と直木賞。よくメディアで授賞式の様子は目にするけれど、ふたつの賞の間にどんな違いがあるのかみていきたいと思います。

芥川賞とは

正式名称は「芥川龍之介賞」です。

芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ 明治25~昭和2年):
日本を代表する作家で、多くの作品が「純文学」といわれるものです。

● 純文学…「芸術性」「形式」を重んじる小説で、主に文章の美しさや表現方法の多彩さが評価されます

このことから、芥川賞では純文学作品が選考対象となります。

直木賞とは

正式名称は「直木三十五賞」です。

直木三十五(なおきさんじゅうご 明治24年~昭和9年):
日本を代表する小説家で、脚本家、映画監督でもありました。
主に「大衆小説」と言われる作品を残しています。

● 大衆小説娯楽性」「商業性」を重んじる小説で、読んで楽しい!と感じるエンターテイメント作品のことです。

このことから、直木賞では大衆小説作品が選考対象となります。

作家のキャリア、作品の長さの違い

  • 芥川賞は「無名あるいは新人作家」が対象。後押しを目的とした賞
    若手作家が受賞することが多い。

    短編、中編作品が対象
  • 直木賞は時の流れとともに新人が受賞することが難しくなり、現在は中堅作家の作品が対象となる。
    長編作品も対象

どちらの賞が格上のものとなるのか

芥川賞は新人が受賞するので、中堅が対象となる直木賞のほうが格上と言われがちとなりますが、選考基準が異なるため、どちらが格上などありません。
どちらも権威ある賞であり、候補にあがるだけでもかなり難しいものです。

選考会はいつなのか

上半期(7月)と下半期(1月)の年2回、選考会が行われます。

選考会は2021年1月20日

賞品と賞金は

どちらの賞も懐中時計100万円です。
同列に扱われてきた芥川賞と直木賞は、賞品と賞金が同じなんですね。
受賞した割には、賞金が少ないと感じるかもしれませんが、知名度が上がり印税も入ってきます。

芥川賞ノミネート 尾崎世界観『母影』

名前尾崎世界観(おざきせかいかん)
※「世界観が良い」という評価に不満を持ち
名前にすれば言われなくなると考え世界観を名乗るようになった
本名:尾崎 祐介(おざき ゆうすけ)
生年月日1984年11月9日(36歳)
出身地東京都葛飾区
身長166㎝
血液型О型
職業ミュージシャン、シンガーソングライター、小説家
2010年 クリープハイプがメジャーデビュー
2016年 小説家としてデビュー
ジャンルロック
担当ボーカル、ギター
著書・祐介 ・苦汁100% ・苦汁200% 
・泣きたくなるほど嬉しい日々に 
・身のある話と、歯に詰まるワタシ
趣味野球観戦

Wikipedia 「尾崎世界観」

『母影』

この本がSNSで話題となりました。

  • 「主人公である女の子の視点がすごい」
  • 「心に刺さる内容」
  • 「母親視点や子供視点で色々考えた」
  • 「すごい寂しい気持ちになりました…」

あらすじ

主人公は小学校低学年の女の子。

母子家庭で育った彼女ですが、小学校には友人が一人もいませんでした。

そのため、放課後になると、母親が働いているマッサージ店の空きベッドで過ごす日々を送っていました。

しかし、カーテンの向こう側で施術をしている母親の相手であるお客さんは『おじさん』ばかり。

昔は女性のお客さんも相手していたはずなのに、母親は『おじさん』の相手をする内に、日に日に苦しそうになっていく。

そんな母親を見て、少女は願う。

「もうこれ以上お母さんの変がどこにもいかないように」

尾崎世界観がコロナ禍で書き上げた渾身の中篇小説「母影(おもかげ)」を、新潮12月号に一挙掲載!:時事ドットコム (jiji.com)より引用

男性であり、大人である尾崎世界観さんが、少女からみた視点や感情を表現するってすごいですね。


まとめ

読書を始めたばかりで何から読んだら良いのかわからないという人は、ぜひ文学賞受賞作品を手に取ってみて下さい!!!

賞を受賞した作品はたくさんの作品の中から選び抜かれたものですから、どれも素晴らしいものばかりです。賞の発表までに色々な本を読んで、どの本が受賞するのか予想してみるというのもまた一つの楽しみ方だと思います。

母影(尾崎世界観)は、細かい描写でリアルに頭の中で映像化できるのがいいですね!
主人公の「私」目線でお話がすすむので物語への没入感が凄いです。
 「私」の思ってることが読み手の自分の視点と全く違ってびっくりしたり、それとは別に視点が全く同じで自分も小さいころにこんなこと思ったなと逆にびっくりしたり。
 アクションものでもサスペンスものでもないのに、ページをめくるたびにドキドキがすごくて胸がしめつけられる気持ちです。

読書とは、「他人の考えやさまざまな情報を得て自らの見聞を広める」行為!
自分の思考にとらわれ過ぎない柔軟な考え方ができれば、人生がより豊かなものになるはずです。

選考会が楽しみですね。応援しながら待ちましょう(‘ω’)ノ

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